鳥も沈黙する暑さ。
こういう日こそテレビだ。
◆おあつらえむきに27時間。
すぐくじけた。
◆あれこれやっていたら、Eテレのマキタスポーツとタクローの対談が面白くて、最後まで見た。
Jポップは全然聞かないので、二人とも当方の守備範囲外だったのだが、二人とも芯の定まった、しっかりしたことを言っていた。
◆BSフジにA川Y子さんがでていた。
相変わらずあでやかだ。
ずっと昔、学生の頃青山のベルコモンズかとなりのサンクレストのどっちかで、この人のライヴを見たことがある。
昼だった。
コンサート用じゃないスペースにピアノを引っ張ってきて椅子をならべました、みたいなしつらえで、すぐ近くで、歌っていました。
チャイナドレス。
終わってその場で立食パーティーみたいになって、ご本人もすぐそばにいたのだが、なんだか無限に遠い別世界の人みたいだった。この世にこんなきれいな人がいるか、と思った。
チャイナドレス。
ガキのころの思い出だ。
もとより自発的にそんなサロンコンサートに行くはずなく、女友達に誘われたのだったが、別にいろっぽい仲ではなく、私を誘ってくれた人も、だれかからもらったみたいなことを言っていた。
大方、たまたま当方が暇だったのではずみで一緒にいくことになったんだと思う、よく覚えていないが。
おなじスペースで、高橋悠治がピアノ弾くのを聴いた覚えもある。
現代音楽ではなく、マタイ受難曲のアリアなんかを端正に弾いていた。
今日見た阿川さんは、さすがにアップになると相応に、というところはあるが、ワインレッドのドレスに同じ色のネックレスの立ち姿は、豪奢だったですよ。
当方が35年前の強烈な印象のまま見ているせいか。
◆27時間はその後も全然だめ。
楽屋落ちセンス。
共犯意識を見る方も共有するのが当然、という前提で、仲間内の笑いを押しつけるのは、もうそろそろやめてはどうか。
地上波のヘヴィーユーザーは、まだその世界を共有しているのか、違和感は、おれだけか。
わからん。
たまに映る裏方がゲラゲラ笑っているあたりに、病根の深さが読みとれるように思うが、ね。
どうでもいいや。
◆無料CATVで、なんとイングロリアスバスターズをやっていたので、ばっちり見た。
恵比寿シネマでみて以来。
二度目でも面白い。
amazonのレヴューでは、ブラピの影が薄いようなことを言う人が多いが、当方は、ブラピ、ブラピの子分、ジュリー・ドレフェスあたりが、よかった。
アカデミー助演賞とったおじさんは、ちょっとしつこい。
一番のシーンは、地下の居酒屋での銃撃戦が終わって、ドイツ兵の生き残りを相手に姿を現さないブラピが、声で交渉をはじめるところ。その無邪気なかんじ。
ジュリー・ドレフェスの役は、いったいなんでしょうね。
主要な役どころの女優三人は、いずれもあっさり殺されてしまうのだが、なかでもドレフェスさんは、ゲッペルスとのファックシーンはとられるは、ナチの高官ともどもマシンガンでぶちのめされるは、単なる通訳としては、悲惨なシーンのみの過分な露出ぶり。良く受けたなあ。