◆5/25読売ネットより。
2020年夏季五輪の招致で国際オリンピック委員会(IOC)の1次選考を通過したものの、IOCの世論調査で都民の支持率が低迷したことについて、石原知事は25日の記者会見で、「東京も薄っぺらくて薄情な街になってしまった」とぼやいた。
IOCの調査では、東京の支持率は47%どまり。石原知事は「いま日本人が何に胸がときめくかと言えば、ちまちました『我欲』の充実。痩せた民族になってしまった」と作家らしく分析し、「低ければ、それを上げる努力をするだけのこと」と、来年9月の最終選考に向けて世論を喚起していく考えを明らかにした。
以上。
◆石原都知事の感想は、概ね同感。
なぜなら、おれもそう思うからだ。オリンピック、別に、と。
東京がどう、とか、日本がどう、とか、にあまり拘泥するものがない。
サッカーを日本でやったときも、なんだかプアなかんじの外人が街を徘徊するのがやけに目についた程度だった、ナイジェリアとアルゼンチンの試合は凄いと思ったが。
◆我欲の充実第一、というのも一般に正しい、と思う。
実は、最近やりきれないのが、経済紙で、やたらに、将来困らない資産運用の類の特集を組むこと。
もちろん、株やさんとか、銀行とかの旦那がいるから、パブリシティでそれをやるのは勝手だが、立ち読みして、その内容の切羽詰まった感が、やりきれない。
まず、おそらく、投信だのデイトレードでパフォーマンスをあげて、だのなんだの、そこに書いてあることでは、無理だ、だめ。
だが、それにすがらないようでは、先行きの展望がつかめない、というあがくかんじ、しかも、それを、いまはなんとか持ちこたえている月給とりが一様に感じている、ようである、というオーラが、間断なく繰り返される特集のページのあいだから漂ってくる、そのかんじ。
我欲、やむをえないのだね。生き延びるために。
◆パナソニック、シャープの没落、ルネサスの1万人規模の人員整理。
いま、勤め人でも、10年後20年後に安心感をもっている奴は、あまりいないだろうね。
自分の両足で世の中に立っている人、自衛、いや自営の人たちは、なおさらだろう。
帰属して安寧を得る、ということが難しくなっている、どんな組織にも集団にも。
オリンピックに対して冷やっこい人が多いのはしょうがない。
で、おいらなどは、それでいいのだ、と思う。
いい兆しだ、と。
ほんとにだいじなこと、事象、時間、環境、自分の裡、外、それを外在的なおれこれでなく、自身の裡から見据える、ということを、それぞれが模索するのだとしたら。
その兆しだとしたら。
世の中落ち着くと思うが。
ただ、これは、結構な力技ではあるな。
結局自分のことを言っていて、自分の裡を暖かくしてくれる、あれ、これ、がきちんと感得できるのは、まあまあ捨てたものではないな、という昨今ではある。
奥歯に相当つまった言い方だと自分でも思うが、ブログはこれが限界だ。