数字はかどる。
レジーシアターがなぜダメか。
ブンガクするからである。
以上。
斬新な演出と、独りよがり、は全然違う。
問題は、その線引きが主観によることだ。
きのうアルミク グレゴリアンのサロメを通してみた。
後半は見るに堪えなかった。
歌手もグレゴリアンは絶好調で素晴らしかったが。
あとは凡庸。指揮も。
映像が音楽の邪魔をする。
ラボエーム、トスカはゼフィレッリできまり。
オットーシェンクは俗臭ふんぷんだが、ブンガクされるよりはましだ。
なんか、ブンガクの通用する範囲が、この国も、オペラやってる国も、どんどん狭まってきているかんじ、ないか。
自分のなかのどろどろを出すのは勝手だが、それは普通醜悪なだけだ。
出した瞬間腐臭にまみれるだけだ。
だが、うまくできたもので、それを好む好事家はいるんだね。
にさんにん。
そのにさんにんを相手にしていれば、別にもんだいない。
ダメを囲うという有益な効果も期待できるかもしれない。
芥川賞なんか、もう、そんなかんじじゃないか。
ダメが書きダメが読む。
秩序が形成される。
村上春樹が書き、村上春樹をひーひー言って悦ぶ奴が買って読む。
閉じた世界のできごとなので、で、しかもそのワールドはどんどん縮小している、たぶん、から、別に世間はこれを問題にしない。
オペらの演出は、そうはいかないのだよ。
割とパンピーの知るところとなるのだよ。
おれなんかの。
飽きた。
要は、みなきゃいいだろ、というだけの話。