今日まで迷ったが、寒さぶりかえしがダメ押しで、銀座行きとりやめ。
で、30分。
◆ブレグジットとFT
◆まけずにだめな日経コラム
◆カーグラ
が素材。全然違う方向に行くかも。
図書館でニューズウィークを手に取る。
特集ブレグジット。別に読む義理はないのだが、ニューズウィークは習慣なので。
何が何だかわからないのは、おれが正常な証拠だ。
利害が細分化して万人の万人に対する争い化、してるだけ、おそらく当事者も問題を整理して理解してないんじゃにの、メイ以下。
ホッブスの伝統健在なり。
対消滅、というのは一対一か、保安官もならず者も、酒場のおやじも、ネイティブアメリカンも、メキシカンも、全員くたばるまでドつき合う西部劇、そんなのあるか、みたいなものか。
タランティーノの映画化させたらどうか。
で、FTも、お膝元だから、なにやら書いている、例によって。
いいあきたが、あいつらいまだにイギリスが世界の中心だと思ってるから、そのように書く。
FTといえば、このブログでもとりあげたが、以前、ライターのひとり、女、が、FTでものを書く心構えみたいなことを書いていて、「優雅に書く」とかいってたので、笑った。その「優雅」に書いたつもりであろうその仁の文章自体が、翻訳であることを割り引くとしても、「優雅」と程遠いものだった。イーヴリンウォーが生きていたらなんと言うか。
短い文章を粋に仕上げるのはむずかしい。狙うと手つきがみえる、上のFT女のように。
雑然と書くと、今日のおれみたいになる。
おやぶん日経の今日の春秋もひどいもんだ。
冒頭つかみが、8月のパリに行ったみなさんは閑散で氏に登場願う。
今日の春秋。冒頭。
8月にフランス旅行に出かけたら、お目当てのレストランもブティックも軒並み休業中でがっかり――という経験を持つ人は少なくないだろう。それに日曜となると、スーパーだってほとんどシャッターを下ろす。ニッポンの観光客など大いに困惑することになるのだ。
「つかみ」というのは、読者をひきつけるためにある。
「ん、なんだなんだ」と谷岡ヤスジ画伯描くところのタロ、アオ、タゴ、なども思わず点目でのぞき込む。という効果。
それが。
説明略す。このつかみに感動して最後まで読み切る奴と、おれは昼飯を食いたくない。
日経は女性誌か。バーキンブランドの辛抱者、じゃない、信奉者か。
おフランス愛好家か。
そうでない、大多数のおやじが読者の核じゃなかったか、いまのところは、いずれみーはー女の軍門に下るとしても。
また「ニッポンの観光客」とわざわざカタカナnする意図はなにか。
あたかもおれが爆買いと、特定の国の観光客をおちょくるように、わがパチンコカントリーの観光客を睥睨しているのでは、まさか、ないだろうね。
パチンコカントリーをばかにするのは、基本正しいが、ハラがいる、おめえにその心構えがあるか。
今日書いた春秋子に告ぐ。やめたら。ダメだよ。おまえ向いてないよもの書くのに。
いかん、時間が。こんな奴どうでもいい。
続ける。
で、カーグラだった。CG。
昔、これも図書館で、毎月CGを読むのが楽しみだった。
もちろん、外車など買えるはずないし、そもそもクルマには、あまり興味のないめずらしいガキだった。
ではなぜ、読むか。
編集長のエッセイがおもしろだからだ。
内容ではない、もちろん、クルマはよくわからない。
あげて文体にある。
持って回った書きぶりなのだが、ちょっと独特で、基本、翻訳、しかも、生硬な、学生の下訳みたいな文章。
それに、やたらに修飾語をまぶし、回りくどく書く、というとハスミだが、はすみのイヤミはない。笑える。
で最初のFTに戻る。
FTは翻訳だから「翻訳調」であるのは当然、それに、もってまわった言い方、で、FTを読むと、おれはカーグラ編集長、当時、の、あの、おそらく本人も少しは笑いを意識した、あの語り口を連想して、FTは大真面目なだけに、これを遠慮なく、バカだな、と笑って鑑賞するおれがいる。
実はおもしろ、だったりする。
おもしろは、このように重層的なのであります。
ここまで書かないと、FTのおもしろは、他者と共有するとっかかりまで進めない。
共有していただけましたでしょうか。
無理か。あまりに個人的か。
ハハ。