◆NHKスペシャル 外出自粛の夜に
在京オーケストラ首席奏者が宅録で問う、みたいな企画。
しょぼかった。
それだけなら書く理由ないが、ニ三日前に書いた、宅録素人さん、と、見事なまでに対照的なので。
◆心を打つのは、表現意思
ということについて。
みんな手練れなのだろう、紹介のテロップでもなんたら何たら音大首席卒業だのかんたらコンクール一等賞だの。
宅録だから遠慮なく、おれがおれがあたしがあたしが、をやれる。
ところが、みんな、レッスンの模範演奏みたい。
オーケストラの奏者は、おれがあたしが、ができない。
いわれたことをやる習性。
それが、あからさまに出た。
露見、というかんじだ。
刑事さん、私がやりました、というのをかつ丼食わないうちから白状するみたいだ。
一人だけ、クラで、自分流にアレンジしらのだろう、花のワルツ全曲を、クラ1本でやった姐さんが、おもしろだった。
他は、ダメ。
背景のご自宅が、そろいもそろって、わびしい、というのはご愛敬か。
恒心は降参、じゃない恒産だ。
懐寂しいパチンコ国のオーケストラ奏者に追い打ちをかけるのがこの稿の目的ではない。
結局、おれがあたしが、つーことですよ。
音楽は。
きのうのワイラースタインを見たまえ。
おおいに触発された。
おれも遠慮なく、声を張り上げて宅録道にまい進する所存なり。
これが言いたかった。