N響第1904回 定期公演 Bプログラム
フォーレ/組曲「ペレアスとメリザンド」作品80
ブリテン/シンプル・シンフォニー 作品4
リムスキー・コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」作品35指揮:トゥガン・ソヒエフ
◆フォーレ
oboeのすべりだしで一瞬、音でず、すは事故か。
M木はスリリングだ。たのしいぞ。
神田さんのフルート。悪達者寸前、と憎まれ口を叩きたくなる出来栄え。
しかし、なんですよ、一曲目出だしのトゥッティにとどめをさす。
ソヒエフ節。うっとりだ。
話かわるが、ソヒエフは、よく、左手で、横に、こう、空間を撫でるような仕草をする。
すると、柔らかいかたまりが広がるような響きが空間を満たす。
同じオーケストラでも、例えばパーヴォなんかでは絶対でない。
良し悪しではなく、パーヴォのパレットにはこの色の絵の具がない、だけのこと。
◆ブリテン
ソロ、ブラヴォ!
チェロ、ね。
桑田の右手は、ほんとにカッコいい。
ファゴットの暖かい響きも特筆すべき。
管は、ぜんぶよかった。
肝心のヴァイオリンはどうか。
ビール、ギネスでいい心持ちのおいらに今書かせるのは酷だ。
その回答は団員のみなさまに譲りたい。
ヴァイオリンソロになると残りの1stVnはじめ団員は手持無沙汰だ。神妙におやぶんのソロを聞いていた、ようにみえたが、心境はどうだったか。
このあと、明日、週末横浜、と都合三回本番をやる。聴衆は一回だからまだよいが、三回聴かされる団員のみなさまのご心労をお察し申し上げる、ことで、本稿を閉じたい。
蛇足。
MAROよ。
二足の草鞋をはくからこうなる。
悪いことは言わない、今からでも遅くない、老後を安寧に過ごすにはVnをいますぐ売り払い司会業に徹することだ。
そのために、一言だけ忠告する。
今夜のへたれヴァイオリン同様司会業を中途半端にさせないためには、とりあえずおネエ言葉だけはやめたほうがいいのではない、かしら。