啓発舎

マジすか? マジすよ

クラシック音楽館 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団 演奏会
1.楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲とイゾルデの愛の死」(ワーグナー) 2.交響曲第5番嬰ハ短調マーラー
指揮…エリアフ・インバル


テレビなので、それなりに。
正直に言うが、マーラーの5番は、何度聞いても、とりとめのない曲だなあ、という印象しかない。
ライブではN響チョンミュンファをニ三年前に聴いた。指揮者はこの曲を暗譜!で熱演していたが、しかもチョンの熱血はおれは嫌いじゃないが、こう、音の塊が頭上を通り過ぎるかんじです。マーラー印の断片が次から次へと繰り出されるが、どれもが中途半端。
4楽章にしたって、一曲目にやったトリスタンと比べれば、ムードミュージックだ、とすぐわかる。
トリスタンといえば、この曲にも、それとわかる引用がある。
2楽章で、冒頭がまんま引用されているのは、しかも、楽器も同じチェロで、はご愛敬としても、4楽章の冒頭の上昇音階は、これから始まる爛熟の予感という曲想を含め、トリスタンからしっかりパクっている。まあ、これも誰が聴いてもわかるから、マーラーがワグナーに敬意を表した、というところだろう。

全部聞いた。やってるみなさん、お疲れ様です、聴いてるわたしもお疲れ様でした。


インパルは、いつもながらピンとこない。相性みたいなもんですか。


おまけでやった日下さんの四季は、清冽で、よかったです。
前にも言ったが、日本の女流Vnは、世界レベルがそろっている。