なぜ今、仏教なのか――瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 ロバート ライト (著)
このところ、日常、なにかとトホホなことが多いのだが、「立ち読み」方面では、仏教関連で良書に出会う。
この本も、東京堂で立ち読みしていたらとまらなくなって、買ってしまった。
立ち読み主義者としては芳しい行動とはいえないが、「淫する」こと、を立ち読み主義の上位におくことで、乗り切る。理屈はどうにでも立つ。
とか、くだらないこと言って消耗するのはおれの悪い癖だ。
戻す。
何故買ったか。
P３２７の付録：仏教の真実一覧 を、飛ばし読みしていたら、いつのまにか自分と対話を始めてしまって収拾がつかなくなった。
宗教関連で、読み手の私に対話を迫る本は、滅多にない。
焼き直しか自分にうっとりか営業か、たいていそのすべてである。
この本も、マインドフルネスの営業を、控えめに、だが、巧妙にしているので、とりあえずそこだけ飛ばして読む。
修行は初心者なので、そこの記述だけ、あどけない。合宿でこんな素晴らしい体験があったよ、の類。
それ以外の、「科学ジャーナリスト」としての、退いた記述は、再読に耐える。
こないだ感心した「初期仏教」の「悟りとは自己の再生産の停止なり」の言い切りとも呼応しあうように思う。
なにより、おれの五感に響く。
とりあえず。
この本についてはいずれまた。
