啓発舎

マジすか? マジすよ

タワマンの話。


相続税対策にならないとか。
華僑の根城になるとか。
売り圧力で暴落寸前とか。

ここへきてネガティブなネタが立て続けにでてきた。
現実に着工は少なくなってきているようだ。


たいへん憂慮すべきことだと思う。もっとガンガン作って売りまくっていただきたい。


もちろん、冒頭のネガ情報は全部真実なので、これほどバカスケな買い物はない、買う側からすれば。
だが、バカがバカな買い物をするのは自然の摂理なので、傍から四の五の言う筋合いではない。
私が深く憂慮するのは、社会政策の観点だ。


タワマンは、一言でいうと団地です。

都とか、自治体が低所得者対策としての公営住宅を作るのをやめてしまったので、この分野がいま、手薄だ。
青山とか広尾の都営住宅をみると、確かに、ちょっと、な、という感じはする。よろしい、官の役目はおわった。


そこで、官が断念した団地建設を、民が、篤志家、というのは、馬とか鹿とかいうのは下品なので以後タワマン買う奴を篤志家と呼ぶことにする、篤志家の浄財を募って建設する。
じり貧になるから、いずれは低所得者の住宅となる、という寸法よ。

似たはなしは、賃貸市場でもあって、一時期シェアハウスというのがはやった。
寝る場所だけ別、煮炊きは共同で、新しい家族の形態、おおユートピア、とかなんとかいって、埋まらないアパートを改装なり、剛の者は新築なりしたものじゃ。
いまどうか。
ホームレスの根城。
篤志家の慈善事業といえよう。
これでいいのだ。


聖人君子はおれのまわりにも結構いて、特徴は、全部やるんですよ。
シェアハウスやる仁はたいていタワマンに手を出し、最近は、利回りも償却も大きいぞの触れ込みで海外リゾートマンションね。
あと、折伏、っていうんですか、これは信濃町方面の用語か、オルグか、するのも、彼らの習性だ。
セブ島だのマレーシアだののパンフを何度もらったか。


すぐ飛ばないのが彼らの悲劇、というか、喜劇だ。
時間差がある。
だんだん怪しくなる。


というわけで、タワマンは面白いなあ。