ツバメさんのすごいのは、どこであれ自分のいる空間がツバメワールドになるところだ。
番町の駐車場も荻窪の原っぱもつばめがいればつばめ空間。
どうしてか考えるまでもなく答えはすぐそこにある。
見ていればわかる。
飛翔する空間だ。
つばめのしっぽに小筆をつけて飛ばすと、空間はたちまち高野切。
というツバメの時空間。
どうでもいいといえばこれほどどうでもいいことはないかもしれない。
そこに空間があり時間が流れているということを知らしめるために、そのためだけに存在する生き物。
崇高といってよい。
ちょっと眩暈がするのがちょっと、ね。
あと、ながめている自分が間抜けに見えるのも、なんだ。
「見える」どころか傍からみたら間抜けそのものということが露呈するのが、ちょっと。
ハハ
どうでもいい、というのは、例えばツバメさんの飛翔する空間のことだ。