啓発舎

マジすか? マジすよ

◆トランプは、要はこういうことだ、と突然わかった。
 地上波見る奴。
 もちろんトランプが地上波を見てるということではない。
 地上波見る奴が、お笑いを面白がるかんじで、だとまだいいのだが、実際は割合まじめに自分の日頃のうっぷん解消のカタルシスで、支えているのだね。
 アメリカの有権者が日本の地上波見るかよ、なんてことは、この際どうでもいい。
 アメリカでトランプ盛り上げている奴と、日本で地上波見る奴と、爆買いする大陸の小金持ちは、気が合うのではないか。
 マルクスが生きていたら泣いて喜ぶぞ。
 やっと、万国の労働者、という呼称は語弊がある、地上波見る階層というほうがしっくりくる、は団結した、あるいは通い合った、と。

 労働してない奴もいるかもしれないが、典型は、たとえば、マニュアル片手にいらっしゃいませ業に従事する人々。
 これは、いまや国籍をこえる。地下鉄に乗せればだいたい同じふるまいをする、国籍にかかわらず。

 世界は、人種とか国籍とかでなく、どういう情報をとりいれどういう階層と疎通するか、という日常において、完全に横断的である、いまや。

これで、トランプに対する考察もおしまい。

ひと昔前、中間層といわれた人々、そして、日々その情報受容力が低下している階層の割合、が国境をこえて増大している、という事実にどう向き合うか。

中間層の没落は、経済力の物差しで語られてきたが、情報受容とか、日々の習慣とか、えーい、要するに教養、ということばは、どぎついが、いちばん近いので採用する、教養レベルの低下が、深刻な局面を迎えた、ということか、爆買いを嗤えない、同じステージにすでにいる、というグローバリズムの必然の結果か。

ところで、この国で中間層の没落の文化面を一手に引き受け牽引している地上波民放が、この先どこまで突き進めるか。
トランプがクリントンに負けたら、フジの社長に転身でどうか。数字V字回復間違いなし。