啓発舎

マジすか? マジすよ

きのうは終日草取りをしていた。
いや、正確にいえば、その助手をやっていた。

240坪だ、やりがいある。
刈った草で、70リットルのビニール袋が、30近くになった。山積み。

普段人が入れない集合住宅の庭に、親方、と呼ばせてもらおう、一日限りのご縁だが、と二人で入り込み、庭樹の根元に生えた雑草の邪魔なのを除く。

あっというまに、汗です。ペットボトル飲みまくり。

普段人のいない庭に、おやじが二人うろうろしている。
麦わらかぶって軍手だから、ある程度その存在の合理的な理由は推測していただけるだろう、という予断は甘い。
ベランダに向かって開け放たれたサッシは、おれらが通り過ぎる都度容赦なく閉じられ、カーテンをひく警戒音のような音が響く。
当方、気持ちが無防備だっただけに、当初は少し堪えた。

作業しているとと、突然ベランダから、女の人が顔をだした。
さすがにそのころには状況に適応していたので、どうもすみませんモードで身構える。

「草取りですよね」
「はい、ご迷惑をおかけします」
「助かります、暑いですけどお気をつけて」


涙でたよ。