雨に降りこめられると、外に出ないでいられるのでありがたい。
庭樹は伸び放題、雑草もえらいことになっているが、そのままししている。
なかには、灌木のようになっているのがあって、葉っぱがやたらとでかい。
毎日雨が降るのでうれしくてたまらない、という様子。
世間のこと。
人と人とのこと。
飲んだり食ったり。
ざっと、そのへんのことがまとめてどうでもよくなると、さて。
退却というのは、自分という外部環境のなかに立てこもるということなり。
自分なんて、特に日常あれこれ思い浮かぶことなんて、全然外部ですよ。
ひんやり湿った空気が流れると、雨がはっぱを洗う匂いがする。
好き勝手に鳥がなく。鳥はほんとにうれしそうだな。
素数の現れる間隔と、沈黙の中にやおら鳥がさえずって時間を区切る間隔は相関関係にある、という予想を今思いついた。誰か証明してくれないか。