啓発舎

マジすか? マジすよ

◆ドナルド キーンさん帰化は、素直に喜ばしいニュースだ。
 学生のころから新潮社の「波」をずいぶん長いこと購読していた。で、キーンさんが、これもずいぶん長いこと日本文学史を連載していたように記憶している。
 三島その他の翻訳家としてよりも、したがって、連歌とか徘徊、じゃない俳諧とかに対する腰の据わった評論が印象に残る。
  最終講義が能の素晴らしさ、ということから、日本の美に対する射程の正確さが窺える。
  この国の「美」は、室町から江戸初期にかけて洗練を極め、その中心にお能はあった。音楽、美術、動きのパフォーマンス、すべてが「美」の洗練に向けて突き進む、そうなるとなにが見えるか。時空がみえる。
◆実は、おとといから昨日にかけて割合大きな決定があり、ほっと一息というところ。
◆洗練など、とてもとても。でも、自分に必要な栄養を選り分けて裡なるなにかと対話する、ということならば、淫するというような、愉しむというような、ついついやむにやまれずやってしまう、というかんじで、実はやってきたし、これからもやっていくのだろう。
◆ということを、気づかせてくれるきっかけが今週月曜日にあった。
 これから千葉方面。