啓発舎

マジすか? マジすよ

岩波「図書」12月号届く。

今回はいくつかおもしろがあった。

おもしろかった順に。

豆本作家、松平定信

 松平定信は、古典の「写し魔」だった。しかも、仏典、漢籍よりは、源氏(7回)、伊勢物語にいたっては、何度写したか覚えていないほど、と。

 いったい、なんのために。

 「老行に随ひてかく細やかにかくは、目のいまだくらからず、めがねなどによむことなきをおふ心気もありなん。」と自ら語る。

 これは怪しい、と筆者はにらむ。

 

 おれもそう思う。

 やむにやまれず、ということだろう。

「むかしおとこありけり」というのが、好きで好きでたまらなかったのでしょう。

 

七十翁、淫する。

 

よい話を聞いた。

励みになります。

 

源氏物語・小考

 たまたまか、編集の意図か、次のエッセイも源氏つながり。

 これも、物語に淫するあまり、自ら補作をしてしまう宣長

 宣長といえば、敷島の大和魂は山桜花の歌ぐらいはおれも知ってる。

 大意は以下だ。

 軍艦敷島の乗組員は全員大和魂の持ち主で、今日もそろいの山桜の徽章が胸に輝くぞ。

 乞食伝兵衛の名をはずかしめない、立派な作だ。

 

 

 そんなとこ。