啓発舎

マジすか? マジすよ

◆日経文化欄「うたの動物記」はいつも楽しみにしているが、今日の「蜂」のお題も、秀逸だった。小池光さん。
 今日は、俳句でも和歌でもなく、ひかれるのは、百間入道の短編小説。散文詩の味わいがあるから、とのことだが、これがまた、いい。
 それならば、と当方は思う。蜂と散文といえば、志賀直哉はどうだろうか。「城之崎にて」。
◆同じページの左上で細川の殿様が一月なにやら書いていたが、今日でおしまい。一月かけて、「私はつまらん男です」と独白し続けたわけだが、最終日はそのフィナーレを飾るにふさわしい一段とチープなものであった。なにはともあれ首尾一貫したのは天晴れといえようか。
◆読書欄では、高橋順子さんが連句の魅力を語る。これは、しみじみ、いいなあ、と思う。才能ですよね。
◆春秋では、大型百貨店の閉店の話。有楽町西武、京都阪急、心斎橋そごう、いずれもなじみのある場所だ。
 有楽町西武は、出来た当初は、最先端、というかんじだったけどね。セゾンの総帥が得意の絶頂だったころではないかしら。
 京都阪急は、ずっとぱっとしなかったから、来るべき時が来たということでしょう。京都は高島屋ですよ。それと大丸。
 心斎橋そごうは、リニューアルしたときから何回kあのぞきに行ったが、こりゃだめだ、というのはすぐわかった。大阪の人は、みんなピンときたと思う、皮膚感覚で。
 おしゃれ、とか、スノッブっぽいのは、だめなのよ。みんな大丸に流れちゃいました。
 拙者、丸善では本買いましたが。

 有楽町西武は少し思い入れがあり、一階にあったカフェのやたらに高いスツールに不安定に腰掛けて待ち合わせをよくしたものじゃった。昔話じゃよ。
 あと、西武じゃないが、となりの高速のしたのヴォーノヴォーノもよく行った。窓の下には、神田川・・・じゃなくて赤尾敏さまが演説しておったものじゃ。
 明治は遠くなりにけり。

 日経読むだけで今日はおしまい。