風邪、峠越えたか。
18日(金)K氏来訪。拙宅泊まりで時間あるので、がらがら声をしぼりだしながら、日本文化における時間と空間 私論を披瀝してしまった。
行、と美。それぞれ突き詰めたところに現出する時空の認識(同じところに到達する、というのが、実際に京都でフィールドワークをして得た当方の確信)。
行からのアプローチは、井筒俊彦氏がした。美(=日本文化 この国の文化全ては、美に奉仕することをもって極まる)からのアプローチをどうするか。それが当方のテーマ。加藤周一氏の材料提示は、なかなかいい線いってる。この材料を使って、ラスト8行で断念した「心の内の世界」でのありようを、誰か追求してくれ。誰もやらないならオレがやるぞ、と。
K氏、「やったら」と。
19日(土)近所の公園を散歩。
京都フィールドワークは、次回持ち越し。
午後より、寝る、起きてうがいその他、寝る、起きる少し腹にいれる、寝る、で、いま20日の午後。
喉の痛み、ひく。
読み散らかした本一覧。
軽い本ばかりなり。
ロッパの悲食記 古川録波 ちくま文庫
ムテッポー文学館 中野翠 文春文庫
その他雑誌類
以下、頭に浮かんだこと、ただし脈絡なし。
◆ロッパ 痛快。食欲ゼロでこういう本を選んだのは正解。
この人、魯山人と似てないか、感じが。
◆中野翠 パラパラページをめくって、一番短時間で放り出した。
こんなものを読んでいたのか。
この人の癖か「私は」「私は」の私は攻撃は辟易だ。だいたい、「私は〜〜が好きだ」とかの断定。
オレは違うよ。
この人、最近、文春あたりの書評で北尾トロ氏の裁判傍聴オチョクリ本を誉めていたが、ゆるゆるですよ。
この本、それがしもしっかり立ち読みしたから、多少言う資格ある。題材も、興味本位の観点での切り口も、まあ、よしとしよう。問題は、こういう題材を扱う筆者の品性。そこらの腰の据わらない半端なライターのおちょくり節では、まずかろう。なんか、鼻白む、とか,ばつが悪い、というかんじ。とことんやる度胸があるのなら、いっそ根本敬あたりに書かせるべきだ。
中野さん、「私は」攻撃は、はずすとみっともないぞ。
◆猪瀬さん この人のインタヴューははじめのやつからたいてい読んでいる。面白い。この本は初出のスタジオボイスでほとんど読んでいる。安東仁兵衛、松田千秋氏の両氏が、やっぱり面白い。
◆山田風太郎さん この人できまり。風邪の特効薬。これ松永弾正の話だったんだ。
体が弱ると気持ちの抑制も弱くなる。言いっぱなしになってしまった。