啓発舎

マジすか? マジすよ

お気楽三題噺

 昨日とうってかわって、じめじめした梅雨空です。
 朝から、ツバメ(だと思う)が20羽ほど、裏の竹薮を飛び交っていました。
 すぐそこの電線に、ずらっと並んでいるのには、おっ、と思いました。
 しばらく、ベランダからぼーっと見ていたのですが、空中でほとんど直角に方向転換できるのは、不思議ですね。
 飛んでいることが楽しくてしようがないという風情です。
 低空飛行、急上昇、旧硬貨、急旋回、となんでもあり、戦闘機の操縦技術は、これから、かなり学んでいるのではないかしら。
 ツバメがしゃべれたら、自衛隊の教官がつとまりそう。
 などと例によってばかなことを考えていたら、先方も警戒心が薄れたのか、当方の頭上2メートルぐらいを、お腹をみせて旋回するようになりました。
 燕尾服とはよく言ったもので、なかなか優美なお姿です。

 呆けて突っ立っているとあやしまれると思い(最近「おじさん」は、なにかと肩身がせまいです)、部屋に戻り徒然なるままに、テレビをつけるとサンデープロジェクト
 おっ、櫻井よしこさま。しかし、いつみてもこの人の髪型は凄いな。年々迫力を増してくるようです。10年後はどうなるか、興味津々です。
 いや、べつに、決しておちょくっているわけでなく、私、この人の髪型(およびキャラそのもの)については、ずいぶん以前からマークしていましたんです。
 昔、NTVで11時ごろニュースのキャスターをやっていて、オウム事件が世を騒がせていたころ、江川紹子さんがよくコメンテーターで出ていて、二人の、なんというか睦まじさに、あれ、と思って以来なんとなく気になる存在。
 年をとると、こらえ性がなくなるもので、テレビを見ていても、番組の内容に関らず、出ている人間次第でチャンネルを変えてしまうことがよくあります。
 こいつが出たらすぐかえる、という奴については、今は措きますが、桜井さんは、この人がでると、おっ、しばらく見よう、という人々の中にはいります。あと、そうだな、内田裕也(財布すられたそうです)とかね。
 やっぱり、テレビは、スリリングな人が面白いですね。
 そういう意味で、目の下に5センチぐらいのクマを作り、楊貴妃玄宗皇帝の逸話に言及する外交評論家、テーマはなんであれ小泉総理の足を引っ張れそうな機会にはおっとり刀で駆けつける加藤紘一先生など、今日のキャスティングは正解でした。

 午後、買い物に出かけようと寓居を出ると、エレベーターホールの脇でなにやらもぞもぞうごめく小さな物体が。
 目を凝らして見ると、甲虫があお向けになってもがいています。
 おっ(今日は、この、「おっ」が多い)と思い、ひっくり返したら、果たして、カブトムシ様でした。メスの。
 メスのカブトムシ様には幼少の頃の思い出があります。
 縁日で親に買ってもらった、やはりメスのカブトムシが、拙宅でずいぶん長生きしたんですね。
 本当は、もちろんオスがほしかったのですが、当時もオスのカブトムシは、えらく高く、メスならいいよとなったわけです。
 レゴで家を作ってやり、スイカをふんだんに与え、毎日飽きずに観察していたので、エサを喰うときの触角の動かし方とか、もぞもぞ動くときの足の運びとか、当方の記憶も鮮明に甦り、今見ると、昔と全然変わらないじゃないか、おまえ。
 
 実は、これを書いている今、私の右手のすぐ脇で、もぞもぞやっているのです。
 蜂蜜を皿になすりつけてやると、そこに張り付いたまま微動だにしなくなりました。

 少し青臭いような匂いも昔と同じだ。

 そのうち、尻から液体のふんをするぞ、私の記憶が確かならば。

 どうしよう。教皇のものは教皇に、カエサルのものはカエサルに、というから(関係ないか)、やはり、早めに裏山に返してやったほうがいいでしょうね。

 という訳で、今日は、お気楽に三題噺。ツバメ、櫻井さん、カブトムシ様。



 二番目がエグイな。