映画二題。
◆日本一のホラ吹き男
題名のわりにあまりホラ吹かない。
このシリーズは大和証券のビルが好きだね。
植木等のシリーズものは、社長シリーズなんかと比べると、脇が弱い。
NHKBSは、これずっと続ける気か。
孤軍奮闘すればするほど、全然無責任でも法螺吹きでもない植木屋のストイックな地が露わになる、という構造のマンネリ映画がこの先ずっとお目にかかれるのか。
歓迎。
◆白いリボン
女も男も大人もこどもも、全員ががらんどう、という救いのない映画。
知らない監督だが、ただ者じゃないよこいつ。
ちょっとベルイマンの手触り。モノクロのせいもあるか。
共通するのは、徹底したヒト嫌悪。おれの比じゃない。
ミヒャエル・ハネケという人。wikipediaみたら、知らないのはおれだけのようだ。
例によってお芸術っぽい能書きがならんでいましたが、本質は、ヨーロッパの北の方の連中によくいる、心底、筋金入りの冷やっこさ、とみた。
こういうのをみると、体液の組成がちがうよな、と思います。
明日も「日本一」シリーズをやるようだが、松濤方面で仕事あり、見られません。
行きは迎えが来るのだが、帰りはそこらで放り出されると思うので、どこかでひまつぶししましょうかね。あのあたり、というと、旧知がやってる映画館もあるのだが、密室にヒトが一杯、らしいよ最近、一時は閑古鳥だったようだが、というのは拷問なので、いつものように東急本店ジュンク堂、が無難か。