と、言いながら、続報。
今日のFTは少しましになった。2016/6/25 2:06日経電子版
英キャメロン首相は大きな賭けに出て、敗れた。人々の恐怖につけ込んだジョンソン前ロンドン市長、ゴーブ司法相、英国独立党(UKIP)のファラージュ党首が勝利した。英国、欧州そして世界は傷付いた。英国は衰え、おそらく国内の分断が続く。
<中略>
投票結果を見ると、世界に開かれたロンドンに対し、地方が反乱を起こしたともいえる。政治的、経済的なエスタブリッシュメント(支配階級)に対する反乱でもあった。一方で、自分たちを経済的敗者と考え、移民流入などの環境変化に怒りを抱いていた人が勝利を手に入れた。
こうした衝撃を受けているのは決して英国だけではない。同じような怒りのうねりは世界の様々な国にも存在している。
米国では不動産王ドナルド・トランプ氏、フランスでは極右政党・国民戦線のルペン党首、ドイツでは民族主義政党「ドイツのための選択肢」が台頭している。ただ、英国が先頭を切って、悲惨な自傷行為に走ってしまった。今や権力を手にしつつあるジョンソン氏やゴーブ氏らは、これまで自分たちが軽蔑してきた専門家の話に頼らざるをえなくなることは皮肉といえる。
英国は長い不確定な時代の入り口に来た。かなりの確率で国の未来は暗い方向に向かうだろう。保守党は新しい首相を選ぶことになったが、機能する政権を作れるかは別の問題だ。
<中略>
1つ明らかなのは、英国はEUからの移民流入数を管理できるようになる半面、EUという単一市場へのアクセスを失うことだ。
一方、EUはどのように英国と交渉していくか、態度を決めなくてはいけない。英国には厳しい態度になるだろう。自分に対して乱暴な相手に優しく接することなどあるだろうか。
<中略>
英国経済は再構築を余儀なくされる。英国に拠点を持ちEUに展開する企業は再考を迫られよう。金融街シティーの役割は縮み、生産拠点を英国外に移すメーカーも多いとみられる。欧州の人材を使う企業もEUの単一市場に移ることを望むだろう。
短期的にはそうした決断を企業が下すことは難しい。どんな結果を生むか分からないからだ。この不確定な状態こそが離脱が招く明らかな結果だ。霧は時間がたてば晴れるが、経済力が衰えることは避けられない。離脱は分断を修復しようとする欧州に背を向ける行為だった。私にとって最も悲しい瞬間だ。
ポイント1
本質的な問題は、「才能豊かな英国民」がどうたらこうたらなどではなく、「欧州の人材」など他国の企業が逃避することだ、ということ。
ポイント2
米、仏、独にも共通する「怒りのうねり」のポピュリズムが今回の「自傷行為」の主因だ、ということ。
ポイント3
EUは、そうですか、と「厳しい態度に」でる、世間様は別に困らない、ということ。
ポイント4
「国の未来は暗い方向に向かう」とお先真っ暗であるということ。
最初から素直に認めればいいんですよ。
暇な方は、今回の社説を読んだうで、昨日のを再読してみてください。今日の記事が、きのうの主張を几帳面にひとつひとつ否定しているのがよくわかる。
昨日のを読んだ上層部が、こりゃまずい全世界を敵に回す、とあわてて火消しに走った、というのが今日の記事の背景ではないかね、明智君。
安心してくれ。みんな、もともとあなた方の「敵」などではない、ただ嗤っているだけだ。
昨日社説書いた奴、顔から火がでてないだろうか。
そんな羞恥心があったら、もとからあんな記事書かないか。