啓発舎

マジすか? マジすよ

東芝半導体に日本からの入札ゼロ、に関連した投稿から抜粋。
BLOGOS 川北さんという京大の先生。

日本の特徴は次の点にある。個人(個人主導の組織)に超の付く大金持ちがほとんどいないため、大胆に投資して大儲けを狙う資金がない(ソフトバンクは稀有な例である)。企業に資金はあるのだが、サラリーマンで固められていて、投資資金が簡単に出てこない。とくに大企業は疲弊し、しかもサラリーマンが社長だから、官僚的に動く(大胆な行動なんて許されない)。
今、一番大胆なのは公的機関かもしれない。とはいえ、彼らにどの程度の技術的、経営的ノウハウがあるのか。
という日本の現実の厳しさというか、哀れさというか、つまらなささを垣間見てしまった。

今日も、「時価総額に見る日本経済の現状」と、日本企業の衰退を的確に指摘したいい論考を出している。


ほんとにそのとおりだと思う。
さっき図書館で経済三誌をみて、これは、自動的、マーキングみたいなもんです、習慣、じゃない週刊ダイヤモンドさまのいつもの「給料」特集に脱力して帰ってきたばかりなので、一層タイムリーだ。
もう経済三誌チェックするのやめようか。

改めて、以下の一文を味わいたい。
「大企業は疲弊し、しかもサラリーマンが社長だから、官僚的に動く」



課長部長でせいぜい2千万の給料で多いの少ないのとなりはどうのこうの、の日常に終始して、上の顔色だけみて、あらゆるゴマをすりつぶして運よく社長になってみれば、あとはことなかれで退職金年金相談役専用車受勲をゲットするだけ。
上から下まで全員そうだから、経営者をどついてもしかたない、金太郎あめですから。


衰退、でしょうね。この流れは、もう不可逆だと思う。
学費ただだのなんだので甘やかす前に、やるべきは労働法制見直し、個人レベルでの競争原理、サバンナの勝者を排出する環境を整えること、と、あれだけ口酸っぱくしておれさまが言ってやったのに、なんか、それももう手遅れな気がする。
いま、サラリーマンを野に放ったら、全員野垂れ死にじゃないだろうか。