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戸山に一日がかりの用事があって朝からでかけたのだが、昼にまとまった時間ができるので、そこらを散歩、ついでに行く機会のないクロサワ総本店をのぞいてみよう、と、徒歩で新大久保方面に向かった。
新宿から新大久保へ行く道すがらはえらいさわぎ、というのはさすがに学習しているからそんな暴挙はしないが、北からのアプローチは逆方向だから平穏だろう日曜日だし、白昼だし、という予断が身を誤った。

職安通りの北は、一大コリアンタウンであったのだ。

原色。猥雑。
雨なのに人出多く、各国語が飛び交う。
アメ横を思いっきり下品にしたイメージだ。
若い女が多い。韓流目当てか。
その行き交う面構えに、加工の仕方に、どことなく半島なまりが感じられる手合い目立つ。なまりというのは、つまりあれだ、少女時代みたいな奴だ。そこまでやるかというかんじ。施術の流派でもあるのか。

食い物や、雑貨屋、たまにスケベ屋(という業種があるか)という並び。
居留民専用の乗り合いバスもあるのだね、
右をみても左を見ても、どぎつい、の一語で表現しきれる空間だ。
好きなやつにはたまらないだろうな。

渋谷でめげている場合ではない。

北に行くと、地味な学校群、今日おれがいた施設、都の西北などが立ちはだかり北進を防いでいる格好だが、どうでしょうか、ね。

高田馬場まで、時間の問題ではなかろうか。

ああびっくりした。