三日間降りこめられて、今朝、四日ぶりに北詰門方面。
体の内側から浄化されるかんじだ。
この静謐さは、昨日今日では、でない。
ジョビオをながめていたら、おやじが話しかけてきた。
年恰好、雰囲気から、割と小難しい稼業の定年退職おやじ風。
要はおれの相似形だ。
カメラぶらさげているが、景色専門、鳥は詳しくない、と簡潔にいう。
「なんですか、きれいですね」
というから
「ジョウビタキです」
「オスですか」
「オスです、ジョビオといいましてね」
と私にしては珍しく受けごたえしてやった。
のっけていろいろ言ってきたから、
「では」とかいってその場を離れましたが、ね。
こうしてきちんとした日本語、この「きちんとした」というところが急所だ、きちんと半世紀生きてきたヒトの話し言葉、で、疎通を試みられるのは、別に、くるしゅうないぞ。