で。三密。
第232回土曜マチネーシリーズ
2020 11.28〈土〉 14:00 東京芸術劇場
指揮=井上道義
チェロ=北村陽
ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB.107
★当日のアンコールには、プロコフィエフ/行進曲(「子供のための音楽 op.65 」から/ピアティゴルスキー編)[チェロ]を演奏しました。
久々のミッキー。
一楽章 滋養
二楽章 安寧から狂騒へ
三楽章 お笑い
終楽章 はちゃめちゃ
おもしろかったです。
以上。
で終わるのもなんなので。
一楽章
チェロ、のびやか、つややか。
弦tuttiの豊饒さ。
読響の弦は、日の本一だ。
ミッキー、悠揚迫らざる巨匠の貫禄。
二楽章
1stVnのオブリガートに支えられてチェロが奏でるアルベジオは、この曲の頂。
これを、ミッキーは、ばっちりいただいた。
はらわたに沁みただよ。
後半金管が、咆哮、じゃない、彷徨してました。
三楽章
だららった,だららった,だららった,だららった
のあとのラッパが、つかみです。
つかみ、というのは、漫才とかで、冒頭かまして客の笑いをとろうという、技であります、いうまでもないが。
すべると、だから、みもふたもない、最後までひびく。
で、今日はどうだったか。
ミッキー、この後、金管のオクターブの跳躍の箇所で、執拗に、左手振り上げて、ちゃんと跳ねろよ、承知しねえぞ、とやっていた。
その表情を正面から見られなかったのは幸いだ。
もし、これをまのあたりにしていたら、間違いなく情動失禁であったであらう、おれさまは。
終楽章は、ミッキーと金管のど突き合い。
ワグナーチューバは、さすがに。ちよっと。
咆哮、でも、彷徨、でもない、方向を失ってないか、楽音はどこへいった。
とら、だろうけど、
というわけで、おもしろ満載。
ミッキーは楽しいな。
読響は、しばらく、いいや。