啓発舎

マジすか? マジすよ

大塚家具は、おもしろ純度が高いので、割合フォローしている。
で、以下だが、大塚は単にきっかけになっただけで、例によって、全然関係ないことを書く。
まず抜粋。

久美子社長にみる創業者排除の大きな原因として、2代目、3代目にありがちな「独自路線」への創造欲を見ることができます。すなわち、事業を立ち上げそれを大きく成長させてきた創業者に対する対抗意識が、独自路線創造欲としてそれを引き継ぐ者には現れがちなのです。
さらに悪いことに久美子社長は一橋大学卒業後、富士銀行勤務を経て当社に入るという、社会的超エリートであったことが拍車をかけたと言えます。エリート後継者が叩き上げ創業者への対抗意識から、理論的に整理された机上論をかざして過去を否定し新路線を突っ走る、そんな後継戦略が一敗地にまみれる姿を、私は現実に多数目にしています。

一橋大学卒業富士銀行勤務のどこが「超」エリートか。エリートどころかその他大勢だろ。という詮議は、おく。


エリートは、「机上論」をかざして「新路線」をつっぱしるか。というのが当方の問題意識。


「エリート」を定義しないといけないが、学歴とか勤務先とかのブリキの勲章でなく、地肩があって、自分でものを考える奴、考える素材も、これは一部学歴と関わるが、十分収拾している、といったところか。

机上論、かざしませんよ、自分でもの考える奴は。


ここでも、たんなるバカを「エリート」と誤解する、取り違えの誤謬が、ある。



ニトリ、イケアと同じ土俵で直接対決は、誰が考えても無謀だ。
薄利多売業界でドつき合って生き残った猛者に「高級」路線から参戦しても、いちころでやられるのは、みえている。
でも、「高級」のお先は真っ暗。金持ちは昔ほどバカではない、バカというのは語弊がある、昔のように買い物はもっぱら三越外商、という他人任せではなく、とくに家具なんて、こだわりニッチのメーカーが群雄割拠、直接そこに切り込む。らしいよ。
では、間をとって「中流」か、というと、そんな階層は、もうこの国にはありません。
そもそも、がさばる家具なんていらないじゃん。



社外取締役とか、ブレインはいる、あるいはいたそうだが、そいつらはどうしていたのか。
寄生するだけして沈没前に船をすてるドブネズミ戦略か。
おれならそうする。


銀行に直近の決算書をぶんなげると、よく、親御さんから受け継がれたのですか、と聞かれる。
いや、ゼロからです。裸一貫です、というと驚かれる。ほんとかよ、と。
創業からの年数からすると、決算書の数字は、あまり一般的ではない、要すればゼロスタートでここまでいきますかね、ということ。


別に自慢でもなんでもない。
ミニバブルがこけたとき、外資系金融の奴らとかは、総崩れになった。スペックだけで投資したからだ。
バカだ、ということだ。
おれが生き残ったのは皮膚感覚でやったきたからだ。思いつくのは。それだけ。


自戒。とささやかな自負。
たまにはいいでしょう。