啓発舎

マジすか? マジすよ

今日は、この四半期、いやおそらく上期を通じて一番という邂逅があった。


いやね、国立演芸場で初めてみる芸人さんがやたらに面白かった、ということであります。

ピロキという人。

主任の小遊三師匠のすぐまえだから、普通は、紙切りとかを置いてトリを地味に盛り上げる役目だと思うのだが、今日の運びでは、それどころか、完全にかっさらってしまっていた。場内爆笑の連続よ。
いいのか、と心配になるぐらい。



寄席の客席にいてこれほど自分が受けたのは、全盛期ののいるこいる師匠以来だと思う。

一時期鈴本に行くと、のいるこいるさんとか、うなぎはようしょくか、これを漢字で書くとネタバレになる、の名前忘れた漫才コンビとかが、お約束のネタをやっていた。
何度きいても面白いのであるが、ある時、のいるこいる師匠が、途中でかみ合わなくなって、いつものお約束のやりとりから、わけのわからない展開になってぶったぎったように終わったことがあった。これは凄かった。
それもお約束だったのか、ほんとに収拾がつかなくなったのかはわからないが、いつもの、ヘーヘーホーホーのやりとりではなかった、特に後半、なのはよく記憶している。
主任は文朝師匠だったが、漫才というものはどちらかがバカでもうひとりは利巧という組み合わせなのですが、本日は両方バカの漫才をお届けしました、と振って、受けていました。


いかん、戻す。


今日は、私の体験としてはそれに匹敵する。


理屈は控える。中身の詮議はしない。


紡錘形のたたずまい。
明るいトホホ感。
間。
が生み出す時空間が当方を占領した、とだけ言っておく。


Wikipediaもチェックしていない、ほんと、で書いているのだが、ピロキというこの人、何者だ。




一応、今日のメンツを掲載しておきますね。
国立劇場開場50周年記念
2月上席
《落語》(日替)
三遊亭遊里(1・7・8日)
《漫才》
ナイツ
《落語》
三遊亭遊史郎
《奇術》
山上兄弟
《落語》
柳亭楽輔
   ―  仲入り  ―
《講談》
神田陽子
《落語》
春風亭柳橋←休演で小遊三の弟子、初めてみる人、ごめん名前忘れた、が代演
《ギタレレ漫談》
ぴろき
《落語》
三遊亭小遊三


ピロキじゃない、ぴろき、でした。
他にも講談のおばさんとかもちろんナイツとか、色物系が断然面白かった今日は。華があった。


実は、国立演芸場は今日が初めてなのだが、チャリで行けるし、やみつきになるかも。
これで客席でビール飲めればいうことないのだが。
こちらからは以上です。