◆きのう、夕方締め切った窓の外でぽんぽん音がするのでのぞくと、お堀の先の空が光っている。
花火だった。
東京湾の花火大会。
ちょうど、桜田門の例のビルのアンテナの上あたりに光の輪が広がる。
6時過ぎから2時間釘付けになった。
8時すぎてから最後の10分間ぐらいの大玉乱れ打ちは凄かった。
眼福。
◆NHKBSの近衛秀麿の番組はよかった。
へえ、というかんじ。
ローゼンシュトックの来日も近衛が道筋をつけたのか。
柴田南雄少年も、そのおかげで、戦前に、世界レベルのマーラーを聞くことができた、というわけか。
いまもむかしも、音楽評論家という人種、その中でもクラシック音楽のせまい世界でうごめいているやつらは、ほとんど信用できないのであるが、柴田さんは、そんな中数少ない信用できる書き手だった。柴田さんの音楽評には、学生の時分ずいぶんお世話になりました。
岩波新書からだしたマーラーの評伝は、いまだに我が書棚の一軍ベンチにある。たまに読み返す。
脇にそれたが、近衛さんの話だった。
◆社長行状記
予定調和の心地よさ。
久慈あさみは、実は当方の伯母の面影が少しある。
姿かたちもそうなのだが、話し方ですね。すこし昔の山の手言葉。
籠城生活は続く。