それで、毎日会うということについて。
彼とは、学生のころ、毎日のようにあっていたわけだ。
中学高校のころは、そうでもなかった。もちろん学校に行けば誰とも顔をあわせるわけだが、大学だと、そうもいかないからね。
本郷のバンビでランチを食い、法文一号館の地下で昼間からジョッキを空け、本郷三丁目のそば屋でだれそれと落ち合い、丸の内線日比谷線と乗り継いで六本木に行く、というような。
結局、ホモホモということか。精神的に。
女は介在していたが、実は女などどうでもよかった。
そういうおじさんたちとこれからN年つかず離れずをやれるだろう、という思いより「豊か」という言葉にふさわしい感情は思いつかない。