22日(金)雨。
T氏空路にて来襲。南茨木にて落ち合う。
前日まで、電話で、キブネ!キブネ〜などと連呼していたが、雨じゃしょうがない、予定を急遽変更し、竜安寺へ。
それにしても、東京方面から京都に来た直後の人の、ある種の昂揚状態は独特のものがありますね。
雨の竜安寺は、美しかった。
当方は、例の苔エリアにくぎ付けになりましたが、T氏は、石庭がよかったようです。
確かに、いつもより人のまばらな静かな雨に洗われたお庭は、凛とした風情がありました。
T氏殊のほかこの庭を気に入り、ずいぶん長いこといました。向かって右の3つの石組みがいいということで一致。
枝垂れはうっとおしいぞ。刈り込んだほうがいい。
西源院で湯豆腐及びビール。
御所のとなりの虎屋菓寮で一休み。
人っ子独りいない御所の中の歩きにくい砂利道をとおり寺町通りへ。
錦市場。T氏昆布購入。
予め予約をいれていたR庵へ。
前評判は聞いていたが、料理の質量ともに素晴らしく、びっくり。
十四代だの久保田万寿だのをがんがん飲んで、料理おまかせ(十品ほど)で二人で11500円。
賀茂茄子とえびのあんかけ絶品。グレだの太刀魚だののお造り。その他。
両隣とも常連さんで一品ずつ頼んでいたが、うまそうだった。
毎晩来たい、と思った。
帰りの阪急電車で、まず、当方が轟沈。
意識はあるが、冷酒は足にくる。
T氏に引っ張られるようにして帰宅。
その直後、緊張の糸が切れたのか、今度はT氏沈没。
23日(土)
晴天。めげずに、朝から貴船へ。
地下鉄御堂筋線→阪急電車→京阪電車→叡山電車→バスと乗り継ぎ、ひろ文に到着したのが11時ごろ。
ここの流しそうめんを体験するのが、今回のT氏の主目的。
ちょうど店を開ける頃合で、この日一番の客になりました。
木漏れ日、清流の響き、苔むした岩、絹糸のような水の流れ。
ビール(大瓶)を飲むのにこれ以上の舞台装置はありません。
T氏ご満悦。よかったよかった。
流しそうめんの趣向も面白かったです、実は当初ほとんど期待していなかったのですが。
出町柳まで出て、甘味どころ。その名も「みつばち」というストレートな店名。これもT氏のリクエスト。
三条にでて、平安神宮大鳥居の前の、例のカフェ。これは当方の選択。
三条スタバの川床。この店では何度となく独りバードウォッチングをしたものだが、川床は初めて。複数で来るのも、おそらく初めて。
T氏トイレに立ち当方しばしいつものように鴨川と対話。
戻ったT氏にトランス状態と言われる。
今日は、雨上がりで水の流れが強いせいか、青鷺さまが佇んでいらっしゃらないのが少し残念。
と思ったら、彼方を二羽、飛んでいくところを目撃。羽ばたくたびに上下する、例の飛び方。あたしゃ、なぜだか、好きで好きで。
京都伊勢丹で土産漁りのお付き合い。
例のゴマ大根を4つ買い込む。
帰宅。
で、今朝24日。未明からの雨、雨脚強まる。
ちょうど昨日一日だけ晴れ、しかも京都ではあまりない雲のほとんどない晴天状態だったことになる。T氏悪運強し。
オリエンテーリングのような二日間。
で、その後、Tさんがどうなったかというと。
実はまだ家にいるのです。
ま、確かにこの終わり方は「李さん一家」の影響を受けていないといえば嘘になる。