修学院離宮に行って来ました。
雨。
だんだんわかってきたのは、苔と樹の根。私は、これに吸い寄せられる。一体化したくなる。
何故だろう。
この庭園は、その美しさを知悉していて、豪奢に、惜しげも無く、視界の全てに亘り、樹木の緑、苔の緑、幹の黒、そして、緑に洗われた光! を開示してくれる。
奇跡のようなお庭です。
毎回なのだが、帰る道すがら、少し、つらいような、めげるような気分になる。
即座には、こなしきれないいろいろなことを一度に背負い込んだような。
緑にたいする、磁石に吸い寄せられるような気持ち。
この空間そのものでありたい、という体感。
まだ、しばらく、混沌とさせていたい。このもやもやをはっきりさせるには、もう少し時間が要る。
同行T氏も、少なからず、感じ入ったようでした。
こういうときは、なるべく雑音を排して帰るだけ。
京都駅に直行、グランヴィアの15階で食事。楼外楼(字、違うか)。
T氏を見送り、一人とぼとぼ竹薮の寓居に帰りました。