書名 西表島ヤマネコ騒動記
著者 横塚眞己人
出版社 小学館文庫
毛色のかわったところで。
これは、去年の9月西表島に行った時、ひまで、ホテルの売店で買ったもの。
読み出したら、やめられなくなって、一晩で読みきりました。とことん面白い。
特に、当方も、その時、現に西表島におり、川の遡上とかも体験ずみ、なんともリアルなんですよ、内容が。
イリオモテヤマネコに遭遇し、首尾よく撮影できるまでの奮闘記という体裁なのですが、なにしろディテイルがいい。
なかでも、「夜十一時 謎の青い玉」のエピソードが出色。
ちょっとした怪異タン(変換できない)なのですが、この島なら、そういうことあるだろう、としみじみ思い、その晩、すこし、ぞくっとしました。