岩波『図書』5月号届く。
今月も、「エロとグロのあとにくるもの」(3)に登場いただく。
「文壇人のエログロ感」というアンケートが『グロテスク』1931年4月号に載った、と。
その設問(二)
人生を如何により良く無意義に馬鹿馬鹿しく消費する名案に関して
は、当方の面白琴線にふれた。
回答は、「死んでしまうこと」とか「出題そのものがナンセンス」とよくある設問そのものをいじくる回答、など、いずれも凡庸といってよいと思うが、設問そのものは、これで半日暇つぶしできる、すらいのインパクトあり。
そう、ひまつぶし。
「お迎えが来るまで暇つぶし」が、現下のおいらの行動指針であることは、このブログで再三ふれた。
という主宰であってみれば「人生を如何に無意味に莫迦莫迦しく消費するか」は、それこそ人生を賭けるに値する命題である。
「無意義に過ごすこと」の方法論を模索すること自体が既に「無意義」から逸脱してるじゃねえか、という形式論理的なつっこみはとりあえず排除する。
◆boogie woogie lonesome high heelの宅録
が、それだ。
今井美樹は、声が大嫌い。顔はその次に嫌いだが、この曲自体はかっこいい。
上田なんとかという女流の作曲。
これに取り組んでいる。
9th、M7満載のスローなブルース進行なので、ギターには、よく、のる。
問題は、歌だ。
ゆるいグルーヴ感がだせないと、話にならない。
これが難しい。
youtubeで探すと、みんなここで躓いている。
で、やっと見っけたのがこれ。
中澤裕子 - Boogie-Woogie Lonesome High-Heel -
この中澤さん、というのは、よくしらないお嬢さんだが、ビート感は端倪すべからざるものがある。
食うフレーズが多い、細工の多い曲なのだが、食う、というのは、最初の拍の半拍前につっこむという意味です、これのタイミングがダメで、ずれずれゆるゆるになる歌手が探した限りでは、ほとんどだったが、この子は、たぶん、生得的だと思うが、そこのセンスがいい。
気持ちよく流れる。
で、これをお手本に、還暦おやじが、夜な夜な女の歌をさらっている、深夜に。
十分無意義に馬鹿馬鹿しく消費しているといえよう。