啓発舎

マジすか? マジすよ

「日本は平等に貧しくなろう」というコラムが炎上しているらしい。
論旨をよくまとめた投稿がハフィントンポストにあったので、以下掲載する。

1.日本は今転機にある。最大の要因は人口構造の変化。
2.人口を維持するには自然増か社会増しかない。自然増は無理だから社会増、すなわち移民の受け入れしか方法がない。
3.したがって、日本には次の選択肢がある。「移民を入れて活力ある社会をつくる一方、社会的不公正と抑圧と治安悪化に苦しむ国にするのか、難民を含めて外国人に門戸を閉ざし、このままゆっくり衰退していくのか。」
4.「移民政策について言うと、私は客観的に無理、主観的にはやめた方がいいと思っています。」世界的な排外主義の流れがあり、さらに日本人は単一民族神話を信じているから多文化共生には耐えられない。
5.結局自然増も社会像も無理だから「日本は人口減少と衰退を引き受けるべきです。平和に衰退していく社会のモデルになればい_い。」


鎖国あるのみ、さんま食ってつましく暮らす」という当方持論と寸分たがわず。
炎上上等、という覚悟の掲載でしょうね。
この筆者は、実は、あまりすきではない。
いままで公にした数多の言説が口から出まかせ言いたい放題なのは「社会学者」の肩書きだからむしろ当然といえるが、妙に性を弄んで女の劣情を刺戟する下品な芸風があってこの人の名前のついた文章は意識して見ないようにしている。
アエラで受けるタイプ。

だが、今回のコラムの論旨は筋肉質、どっからでも掛かってこい、という体裁で、いさぎよい。



ここから少しまじめになる。
筆者の言う「社会的不公正と抑圧と治安悪化」のうち、おれは特に「抑圧」が問題だと思う。


鳥でも哺乳類も、「何考えてるかわからない」爬虫類でも、「種」の意識、縄張り意識がある。
他を排撃する。
これはサバンナの掟、およそ生き物の本質的な特性、と認めよう。
群れに異種の生き物が混入すると、自然にこれを排撃する、ライオンも、シマウマも。
ヒトも動物、例外ではない。
これが前提。

この衝動をおさえ、「あいつは流れ者だが、グローバリズムの精神でこれを平等に仲間として扱わなばならぬ」と自らに言い聞かせるところから自分に対する抑圧が始まる。
これが共同体全体のレベルになると、個の抑圧のエレルギーが集合し、なにが起こるか。
人類の歴史を俯瞰すれば明らかだ。


だから、それぞれの種族は、群れとしての存在を互いに尊重して、距離を置いて暮らすのが自然に平和な環境を維持する最善の策だ。


ということ。
本人の責によらず食えない奴を救うのが人道というならば、一定のスペースを与え、開墾するなり漁労にいそしむなりして、0から自分の生活を切り開く、のではどうか。
砂漠の縁辺部あたりに国連主導で土地を購入して。


こないだの堀井氏の「外国人旅行者呼び込みを誰がいいといった」に底流する思いも同じところからくる、おそらく。


果実としてのこの国の、文字通りユニークな文化等を発信することで世界に貢献することをもって、極東の島国で同種の民族でいじいじ暮らすレゾンデートルとしていただけないか。
他に、おフランス、じゃんじゃん難民を受け入れておれからすると民族の財産が危機に瀕している「世界に冠たるドイチェランド」も、同様の扱いでよい。


で、アメリカとか爆買いは、殴り合って対消滅
これが究極の平和への道だと思うのだが。

ハハ。