イベントがらみでyoutubeでビートルズをチェックする必要があって、あれこれやっていたので、いまでも開くと、あなたにおすすめとかいって勝手にビートルズのクリップが表示される。
実は、ビートルズは、聞くのも、映像を見るのもちょっときついところがある。
とっさに、十代のころのあれやこれやがフラッシュバックしてしまうのです。
五感のすべてに。
ちょっと錆びた弦に指がひっかかる皮膚感覚。
毎日帰りに寄り道した銀座山野楽器にかざってあった、ド派手な横尾忠則のポスター。
放課後の校舎ででかい音だしてみんなで練習していたら、近所のおやじ、大学教授と言っていた、にねじこまれ「楽しいのはわかるが、雨天体操場でやりたまえ」と言われ、雨天体操場という呼称を学んだこと。
学校の帰りに飲みながら歩いたコアップガラナの味。有栖川のあたりで空になって、ふと見ると、ベンチにカップルが座っている。空き瓶の運命は。
など。
レット イット ビーは銀座のテアトル東京で見た。
ジョンがつらそうだ、という印象だけが残っていた。
おっかなびっくり、いま、見てみると。
みたのは屋上セッションだけだが。
こんなにカッコよかったか。
特にあれだ、one after 909
当時ジョンもポールも20代のはずだが、外見はほとんどいまのおいらとおなじぐらいに見える。
十分おやじバンドだ、外見は。
ジョンもポールも、なぜかこのころは老け顔だった。
二人とも解散した後、むしろ若返った。
で、そのおやじ二人が、若書きのロックンロールを、ほんとにうれしそうにやっている。
ジョンの横顔。
再度言う。
カッコいい。
このころ、二人泥仕合の真っ最中だったはず。
だけど、音楽やると、こうなるのだね。
ところで当方は。
見終わって、やっぱり、すこしずっしりくるものがありました。