啓発舎

マジすか? マジすよ

きのうは夕方から丸の内で練習。
第九の冒頭のレシタティーボの部分のみ。
テヌート、スタッカート、カニさんマーク、ここは切る、切らない、など。
カニさんマークというのは、< >のことで、要はクレッシェンドしてデクレッシェンドする、音を大きくして小さくする、ということね。
音程を下げながらクレッシェンド、大きくするという指示が随所にあって、ちょっとしんどい。
ドシラソって下降音階だと、どしても自然にデクレッシェンドしてしまう習性が弦楽器奏者には、ある。
終楽章ではじめてバリトンがソロでかますところ、あのフレーズだ。

で、解放されて外に出ると、すっかり日は暮れているが丸ビル新丸がキラキラしている。
なんか、非日常感あり。
三か月前までこの世界で毎日暮らしていたのであった。あたりは日常、というより、ろくに目に入らなかった、あれやこれやの雑事に自分という存在が占領されて。

いまや、他人事なんだね。まわりを見ると、かつてのおらのような額に縦じわおやじが足早に過ぎていく。

新丸、丸ビルは誰かと出くわす可能性があるので避けて、オアゾをぶらつく。
ここの丸善の本屋は割といいぞ。

傍観者としての丸の内は、悪くない。かつての銀座の品の良いところをすくってこっちにもってきた、という印象。
こんど、ランチタイムにビール飲みまくりというパフォーマンスでも、やるか。