BSでアウトレージとマトリックスを立て続けにみた。
まず、たった今見終わったマトリックスから。
◆長いよ。
ハリウッドの、「愛」、しかも男女の、或いは自己犠牲、その他手垢にまみれたストーリー展開は、ほんとに食傷だ。
キアヌリーブスと女優のねえちゃんが、やたらにキスするのもうんざりだ。
戦闘シーンは、スターウォーズのころから、当方は、退屈。
まるっきり感情移入できない。
はいりこめない以上、長いと観ずるのも無理ない、おそらく、おいら自身のせいなんだろうけれど。
全世界同時公開だったのだそうだが、全世界は盛り上がったのか。
一作目はよかった、特に冒頭から何十分か。
スミスに腹に虫をいれられ、悪夢かと(観客のおいらも)思っていると、ほんとだったのか!というあたり。
マトリックスが、まぼろしである、現実はこうだ、というあたり。
二作目以降は、ドンパチになっちゃったね。
二作目の高速のシーンも、「幻想」という前提でみるから、延々なにやってるの、というかんじしかない。
映画は、脚本か。
ハリウッドの映画は、だいじょうぶか、あくまで、私という受け手にとって、ではあるが。
私は、この先、ハリウッドについていけるか。
とことんどうでもいいことだが。
◆アウトレージ
残酷シーンはいらないと思う。残酷になる前で止め、その余韻からスタートするほうが、おっかなさの迫力はでるのではないか。
北村総一郎 三浦友和 椎名きっぺい 刑事役のやつ など、脇は、よかった。
カット割りとかテンポも、スピード感あり。
○△◆★ばかやろー、◎×※Ψこのやろー、という言い回しは、まじめか、ギャグか。どっちだ。
続編はみなくていいや。
◆大河ドラマ初回。
脇は、前回よりは、よほど、よい。
演出も地に足がついている。
八重の子役は、子役によくある達者なかんじがなくて、よい。
だが、なんといっても風吹ジュンだ。
普通に子供に愛情をそそぐおかあさん、普通に。
こういうおかあさんが昔は普通だった。
おいらのまわりにも、いた、半径1メートルぐらいに。
叱られた八重を、少し当惑したように、引きつつなぐさめる兄貴もやさしさ全開というかんじであったぞ。
総じて、普通にみんなしていたわり合う平和な情景が秀逸、その自然なかんじが。
大人が見るのに耐える。幸先よし。
マトリックスと好対照なり。ガキも結構ひいてる気もする、今日の出来は。
午後、三田で会合。
来月が拙者が講師をやることになっている。
10年近く前にもやったことがある。あれから9年。図体だけはずいぶん大きくなった。感慨あり。