11時すぎなので手短に。
◆立ち読み三昧、そんな言葉あるか、のなかで、どの雑誌か忘れたが、中村うさぎが、・・・文春か、で、自粛だのなんだので人の自然な行動を規制するのは、この国得意の全体主義だ、みたいな論陣を張っていた。
◆まず、中村うさぎ、という人は、最近はさすがに辟易の感あるが、昔は、おお、という時期もあった。
10年近くまえか、幕張の本屋で「しかし、こりない人だね」みたいなポップにひかれてたまたま手にとった対談集が面白く半分ぐらい立ち読みした挙句買ってしまったというのがこの人を知ったきっかけ。
◆で、この国の、大義名分をふりかざす集団主義は胡散臭いという意見も、賛成。
◆だが、今回だけは。
◆民放も震災報道一色、が、どうだろう直後から2〜3日続きましたね。で、おそるおそるという感じで、各局通常の番組を流し始めた。
それは、いい。民放だから。営利だから。
ただ、これは、べき論でなく、気分のはなしだが、チャンネル回していてひな壇にお笑いをならべて司会者がいじくる、みたいな、例の番組にいきあたると、うすぎたないものを見てしまった、という生理的な不快感がたちまちこみあげて、選挙区、じゃない、選局ボタンを反射的に押した経験、ある人多いと思う。
◆いいわるい、でなく、快不快のものさしで。
昼、靖国神社を散歩していたら、花見の宴は自粛という立て札がそこらにはってあった。
これなども、「自粛」ではあるのだが、靖国神社が自粛するまえに、そもそも、神社の境内でぱっと花見をする、という気分になれる人がどれだけいるか、と思う。
なんども言うが、道学者流では決してなく。
◆この先N年、あるいはN×10年、福島の海沿いに放射能をまきちらす、或いは、まき散らす危険をはらむ禍々しい廃墟が残り、この国のひとりひとりに対峙する。
◆「過去」にはならない。
◆この国は、かわる、と思う。
◆とくに、2〜3年たって、じわじわと。