◆寒いので外出とりやめ。
ワイン。黒ビール。バゲット、ライ麦70%のパン、鶏もも肉とにんにくのいため、鶏のリゾット(これから)。
ライ麦パン・赤ワイン・黒ビール・鶏、というのは、人類の文明の達成の極みだ。
功績は、ドイツか。
きのうエビスのJOHANでライ麦パンを買ったとき、リーフレットがついていて、北ドイツは土地がやせていて、やせた土地でもできるライ麦でパンを作りずっとそれを食べていた、というようなことが書いてあった。
厳しい気候。長い冬。ゲルマン民族。アポロンかディオニュソスかといえば後者。トーマスマンの長編小説。そしてブラームス。
が、あっての、卓上のライ麦パンと、黒ビール。
首を垂れるほか、ない。
なんて大げさなもんでもないか。旨い、ということ。
なんだか、大げさが憑依してしまったか、この数日で。
◆ここで、突然だが、思いついたので、世界の人類に対する貢献を、地域、時代、分野で以下に記す。
水曜日、東京堂で、井筒俊彦さんの、なんだろう、箱枕のような700ページぐらいありそうな本が平積みになっていた。慶應が出した。
ギリシャの神秘哲学。立ち読み。
プロティノスはわかるが、アリストテレスもそうだったのか。
戦争のさなか、こういうことを研究していたのだね。
内容はともかく、自筆の序文が際立っていた。父親のこと。
ご厳父は独自の内観法を修めていて、俊彦氏も御幼少のころから一緒にやっていた、というような。
禅、だろうか。そこは、巧みに、というか、どういう流儀の修行法かは、わからないように書いていらしたが、内観法といえば白隠さんだしな。
一挙に、井筒氏のルーツがわかった思い。
これが、晩年の著作に結実するんですね。
だから、イスラムに志したのか。最初からスーフィーありきだったのか。
イスラム全般というより、類まれなスーフィーという、神秘哲学であり宗教であり優れた実践のメソードをあわせもつ一大文化体系を解き明かしたい、という狙い撃ちでイスラムに飛び込んだのか。
というわけでイスラムから。
・イスラム。
地域:中近東のあたりか。よくしらない。
時代:9世紀ぐらいですか、アリストテレスをあっためて、神秘哲学を完成したころ。
分野:宗教、哲学。スーフィー
・ヨーロッパ
地域:ドイツ
時代:中世のころか
分野:食い物 黒ビールとライ麦パン
それだけじゃあんまりだな。
:音楽 これは19世紀
地域:おフランス
時代:1870年ぐらいから今世紀初頭
分野:芸術全般
これは凄いですね。全部集まってるよな。るつぼみたいだね。
音楽 フォーレ ドビュッシー ラヴェル ミヨーはじめ六人組
絵画など◆、じゃない視覚に関すること マネ他
地域:イギリス
時代:これも19世紀から
分野:貴族社会その生活様式
この国は、このほかは、ない、弱い。
地域:イタリア
時代:ルネッサンスのころ
分野:全部。 だんだんめんどくさくなってきた。
パンテオンは、凄かったな。ローマ時代の建築、というのも、ありか。
地域:中国
時代:中国四千年
分野:料理
他、あるか。宮崎市定さん、か。
地域:インド
時代:紀元前5世紀ころか
分野:仏陀 と、ウパニシャッド シャンカラ
地域:日本
時代:室町から江戸初期
分野:全部。 およそ、「美」ということについてのすべて
こうしてみると、日本とイタリアがだんとつか。
いま飲んでるワインがうまいから、おフランスもありか。
こうして見ると、社会経済とか思想とか、科学技術とかが、まるでないな。よく知らないからあたりまえだ。
こと、五感の分野に限ると、ラテンと日本の圧勝、ということで。
ワインうまいぜ。