啓発舎

マジすか? マジすよ

いつもの週末

◆いつもの週末。
 日仏でランチ。デザートの焼きりんご、いと旨し。
ビアステーションでクリーミートップ。店の人はスタウトと言っている。
 ここにおひとり様用の大きな丸テーブルがあって、当方がはいったときは、既におやじ3名が、時計でいうと12時3時6時の席にいた。で当方が9時に着席。しばらく、おやじ4名の均衡が続いた。本を読んでるかぼーっとしているか。当方はもちろん後者。しん、として、いいかんじだった。
 みんなむすっとしているが、ビールのジョッキを前に何を思っているか、だいたいわかる。おれもそうだから。
 リセットしてるのよ。
 スタバをのぞくが、ぎっしり。
 前川、という老夫婦がやってるラーメン屋さんが坂をおりたところにあるのだが、そこでラーメン400円。自転車で帰る。

 往きに、三合庵に暖簾がかかっていて、新装だな、と思ったが、億劫で入らなかった。そば屋にはいるということは、昼間から、昼下がりから一杯やる、ということだ、要するに。新そばがどうのかつおだしがどうの、なんていうのは、どうでもいいよ、しゃらくせえ。この店、なんか殺気があるんだよね、マダムのオーラだと思うが。
 ゆるい空気。これだけ。そば屋に必要なのは。当方知る限り、この界隈でそれがあるのは、広尾の佐和長だけだ。客をほっとくかんじだよね。
 別に、這入らないそば屋をあげつらってもしょうがないが。

 家で黒ビール。日仏で赤ワイン、ビアステーションでスタウト。ゆるゆる間断なく飲んでいる。
 

◆億劫といえば、例えば、こっちに帰ってきてからお能に行かなくなった。お茶の稽古はとっくにやめたし、和の香りが周囲に、ない。
 和、は、時空の感覚を研ぎ澄ます。いずれそっちに回帰しなくては、と思うのだが、研ぎ澄ますためには、ある程度、しんとした心持がほしい、予め。
 それがなかなか実現しない。
 いつまでもこうして右往左往してばかりもいられない。ある時点で、おそらくは、なにかに背中を押されて平日の過ごし方を大きくかえるときがくるのだとは思うが、他律的な他人事のようなことを言ってるんじゃ、なかなか実現しそうにないね。

◆このブログも、「ぼーっとする」の連呼で、老いの繰り言の様相を呈してきた。そろそろ潮時か。