都立中央図書館
改装後はじめて。
人文関係の書棚が3階の奥にまとめられたのは、いい。腰掛けて読むための丸椅子がそこここにあるのもよい。
久しぶりに、古典と少し遊ぶ。
心敬さん、いいですね。
道元は、NHKからでている、頼なんとかさんのが少し面白かった。誤植多いが。入矢義高さんが、とんでもない当て字で表記されていた。
巻末の文献一覧にものっていたが、碩学井筒俊彦さんの「意識と本質」の香りがすこし、した。
言語、認識、直接知覚、時間論、その他なんだかしらないが、哲学の主要なテーマのデパートのような人なんだろう、この人は。
言葉をつかって言葉で表現できないものを言い切る、という予め不可能であることがその命題から自明であることに敢然と立ち向かったということか。
玄侑宗久氏と南なんとか氏の対談もあって、ざっと流し読む。
理屈のこねあいの部分と、人々と向き合い、指針を与える宗教家としてのやりとりの部分でずいぶん趣が違う。
理屈はプロだから、いいが、人様とあれこれするには、世俗のレベルでの人間理解があったほうがいいように思うが。対談を読む限り、青さが浮き彫りになってしまうようなところがあった。
当方も自戒しないと。
有栖川公園は早くも白梅がほころび始めている。