毎週火曜日はスポーツクラブ。
このところ、クロールきっちり1000メートル泳いでいる。
気分は北島だぜ、気分だけは。泳ぎも違うか。平泳ぎじゃないし。
しかし、休み休みやっと1000メートル消化してサウナでひーひー言ってると、1500メートル自由形というのが、いかに凄いものか、しみじみわかりますね。プロ、ではないか、専門家は偉いもんだ。
帰りは、景気づけに、ウォークマンで、スーザのマーチよ。フィリップ・ジョーンズ・アンサンブル。
演奏第一級なのだが、どうも迫力が、という感じがあって、そうか、うま過ぎるせいか、と思い当たった。
ブラスは、少々の音程のはずれなどなにするものぞ、音の塊でいてこましたる!という気迫がいいんですね。
マーチングバンドは大好きで、よく大銀座祭に、パレードを見にでかけた。
やってるほうも、みてるほうも、純粋に楽しそうなのが、いい。
なんたら大学、かんたら会社が、競うようにデーハーな衣装を身にまとい、練り歩く。
そんな中、未だに強烈な印象を残している団体がある。
米軍だ。
松坂屋の前あたりで見ていたのだが、なんたら大学の一団がキラキラ通り過ぎたあと、なんだか、地味な雰囲気になり、彼方から、ドーン、ドーン、ドンドンドン、と今でも覚えているゆっくり目のリズムで大太鼓の響きが聞える。
ただならぬ雰囲気だ。
見ると、人数は、せいぜい7〜8人か、カーキ色の軍服オヤジの一団が、不機嫌そうに歩いてくる。どいつもこいつも遠慮なくメタボリック腹だ。
ったく、この休みに、こんなガキのお祭に駆り出されて、やってられねーぜ、と、顔に書いてあるようなしかめっつら。
と、やおら、しぶしぶ、といった感じで楽器を構えたと思いきや、ブラスの大咆哮。
たった7人(ぐらい)で。
これが、なんともかっこいい。
「カッコいい」、という言葉の定義に使いたいようなシーン。
で、1〜2分(みじかい)音の塊を投げつけると、また大太鼓ひとりのドーンドーンドンドンドンで、やさぐれた野郎共が行進する。
これは、しびれました。
そりゃ、なんたら大学とは土台ちがいますよ。
なんたって、戦場行って実際にドンパチやってる連中ですから。
しょってるオーラがまるで違う。
で、マーチというのは、本来、このオヤジたちに属するものだ、と。
プールの話が、また脱線。
ビールうまいぜ。