午後、仕事場の近くの桜をぼんやりながめていて、芭蕉の句が浮かんだ。
さまざまの こと思い出す 桜かな
さっと読み下すと、俳句だか、ひとりごとだかわからないようなすらっとした句だが、しみじみ名句だと思います。
ほんとに、桜を見ていると、そのころああだった、こうだった、と回想が始まる。
今年の桜は、どうも、インパクトが弱い。
おそらく当方の気分と関係がある、とは思う。
このところ、いろいろあって、と言い出すと、俗事の話になって、このブログではご法度にしている領域になってしまう。
ざわざわしている気分が対象に投影してしまうだけで、桜に咎はない。
週末、宇治かな、と思っているのだけれど、2年前の印象を薄めないために、他所にかえようか。