啓発舎

マジすか? マジすよ

梅酒の思い出

 暇話。
 梅酒を仕込みました。
 近所のスーパーに行ったら、梅酒をつけよう、コーナーがあったので、キット一式衝動買いしてしまった。
 梅を洗い一個一個タオルで拭いて、広口ビンの底に並べる。氷砂糖をひとつまみ。また梅を並べる。最後にホワイトリカーをなみなみと注ぐ。
 あとは飲み頃を待つだけ。
 それはそうと、梅酒には、ほろ苦い思い出がある。その昔、1990年か91年ごろ、千葉の田舎町に住んでいた。
 海に面したマンションの最上階角部屋。たまたま前任者が確保していたので、その後釜ではいっただけなのだが、「どんなとこに住んでんのー」とか言って遊びに来た同級生Aが、どんな評判を立てたのか、大方、週末を過ごすのにちょうどいいリゾートマンションだぜ、てなかんじだろうが、ばらばらと、週末、おじさんたちが現われるようになった。
 で、ある日、そのひとり(アポなし)と、晩飲んでいて、いい加減仕上げの頃合かな、というところで酒がなくなった。別に予め用意してねえ。で、当時、やはり、ジャスコで梅酒キットを買い込み、仕込んでいたので、まだ開けていないが、飲きごろかな、と、広口ビンごと出して、当方そのまま寝てしまったのであった。
 一夜明けると、見よ、きのうまで、琥珀色に輝く液体であふれんばかりだった、おおぶりのビンが、横倒しになっているではないか。
 
 おやじ曰く「うまかったぜ」。

 オレは飲んでねえ。

 こいつを朝駅まで車で送り届けながら、今度梅酒をつくるときは、絶対ひとりで抱え込むように飲もう、と堅く心に誓ったのであった。

 無意識のうちにそれがトラウマになったのか、それ以来、ご無沙汰でした。

 今回も、なんとか飲めるようになる1ヵ月後、祇園祭でT氏が遊びに来る(アポ一応あり)。貴船の川床で飲みたいとか、祇園京料理ながめながら冷酒やりたい、とか(実際、菊○井を予約したらしい)息巻いている仁。いやな予感がする。

 裏の竹薮に穴掘って埋めておこう。