少し開けた窓からひいやりした空気が流れてくる。
近くの新築工事の音がはいるが、全然気にならない。
記憶というか、想念のフラッシュバックについて。
やり過ごす、流す、のが日常になって、これも、別に。
そもそも、大きなかたまりで、パラダイムチェンジ、なんていうとカタカナだし大げさだが、年取ると、その事象に向かう角度がまるで変わることがあるので、どうでもいい、も加速する。
長生きするもんだよ。
いまの年で長生きというと笑われそうだが、世代交代についての役目は、概ね終了したとはいえると思うので、純粋観察者、やじうま、として、時空の中にいる、という意味では、長生き、余生、といっていいと思う。
興味も、ヒトからはとっくにはなれ、緑だの雲だの梢だの音だのに向かうから、これもそこらに満ち溢れている。
事務だの数字だのが、落ち着いたということもある、か。