◆旅情
念願だったヨーロッパ旅行を実現させ、ベネチアにやってきた中年のアメリカ人女性と、イタリア人男性とのほろ苦い大人の恋愛を描く、D・リーン監督のメロドラマの名作。
と、な。
おとといから体調を崩して、順調に悪化している。
首から上はほぼ活動停止。
という状態にまことに適した映画をNHKBSはやってくれた。
ヴェネティア観光のプレゼンとして秀逸。
開け放した窓からの空気の流れが感じられるような撮影。
中身は、私にはつべこべ言う資格はなさそうだ。
キャサリンヘップバーンに感情移入できない以上、相手の男を観察するしかないが、いつも思うのだが、この種の、女視点の色恋ものの男役は、男から見て、まったく、リアリズムというものがない。
女の都合のいいときに、なぜだか現れて、ひたすら求愛する。
なりわいは、どうする。
朦朧とした頭に、何故だか、海の王子、という言葉がうかぶ。
なんか、褒めよう。
タイトルデザインの紙芝居は、粋でした。
寝ます。