啓発舎

マジすか? マジすよ

木枯し紋次郎をみる。
古今のあらゆる時代劇のなかで、タランティーノなんかも含めても、こいつ強いぞオーラは、ぶっちぎりで宮口精二だと決めているが、僅差で紋次郎が続く。
と今見て思った。
たたずまいに殺気がみなぎる。
演じた奴は、その後、延々と勘違い人生を歩むので、俳優のせいではない。
キャラと、時代と、ぼーっと立っている姿に、空、が顕現する。


それで思い出した。
古畑任三郎の緒方拳。
医学部教授を正確に演じていた。
ぶっきらぼうで倨傲尊大、森羅万象「どうでもいい」、これもオーラ。
いい役者には、これがある。
説明しない、毛穴から発する。


今回の大河の小林薫にも、ちょっとそれがある。
財前も悪くない。


ところで、国民俳優といえば健さん吉永さんだ。
どさくさで告白するが、どういうわけかおいらには響かない。


身捨つるほどの祖国はありや。