啓発舎

マジすか? マジすよ

波が期間満了だから「引き続き購読」したかったら金払えといってきた。
迷っている。


波は昔ずっととっていた。
堀田善衛の定家の連載とか、江藤淳の本の思い出話とか、とっさにうかぶ。
キャサリンマンスフィールドなんて出してきて、強面江藤が舞踏会の話かよ、とびっくりした記憶がある。
面白かった。
あと、小林信彦も絶好調で、角が投げて角が打つ、とか、芭蕉の評釈で、隣の家はいったいなにをしているのか、鍵を二重にかけておこうか、とか、とばしていた。


大人でしたよ。


今回3年とってみて、印象は、けたたましい、の一語でした。
おれがじじいになったということだろう、おそらく。


それにしても。
世の中、ガキになった、といえはしないか。少しは。
ブンガクは、と言い換えてもいい。


いま、いったい何人が書いて、何人が読んでいるのだろう。
書き手と読み手の比率はどうなっているのか。
およびそれぞれの性別、年齢層は。

世間のせまい大人と、もともと世間などないガキにだけ支えられている、のではないか、ひょっとして。
細分化した同人誌サークルの集合みたいなもんじゃないか、ひょっとして。


という認識ができただけでもよしとするか。
とりあえず「引き続き購読」はやめておこう。