啓発舎

マジすか? マジすよ

はずみで一軍の書架から「小説より奇なり」を手に取ったら、夜中になってしまった。
面白とかいって粋がっているが、これから比べたら、おれなんか、まるで小僧です。

伊丹十三の全盛期はすごかった。何を書いても面白い。向かうところ敵なしというかんじだった。
奥付をみたら昭和48年、初版。
当方、生意気盛り。学校でやたらにこの本を吹聴した記憶がある。


自分でも言ってるが、談話の活字化の腕前は水際立っている、いま読んでも。


荻昌弘さんですね、白眉は。
あと、あれだ、藤原義江さんの、「君はブイヤベース一人前食べるの、さぞまずいだろうねえ」なんて、たまんないです。


伊丹氏の、相手の意図にかまわず勝手に面白がる姿勢が一貫している。
見習いたい。