啓発舎

マジすか? マジすよ

日頃立ち読みばかりで売り上げに貢献せず出版元のみなさまに申し訳ないので、今日など、罪滅ぼしの意味で雑誌を立ち読みではなく落ち着いてじっくり読む。


図書館で。


どれもこれもとにかく面白くない。全然ひっかからない。すかすか。
理由は明白で、コラムとか、連載物だ。
これはもう致命的ですね。
ネットで素人衆がチーチーパッパやってるほうが、ずっと面白い。
ネットでも、ここから先は有料みたいなやつが、金とる奴が、かえって全然だめだから、いまや素人全盛だ。
プロのコラムニストとかの、手つきがばればれだってことか。
あと、筆を抑えないといけないところはあるだろうから、2行よめばその先が全部わかる内容になってしまうんだね。
もともと面白くもない奴が、なにかのはずみで雑誌連載をはじめ、惰性で続いている、ということもあるか。
これはしかし、「今週もここまでつまらない」ことによって「面白」が現出する、ということもあるから、つまらない書き手というのも、場合によっては、ありなんだけど。
辛嘲で福田和也がやっていた、まるで「凡庸」という言葉を定義するような連載は、当方が愛してやまない読み物だったのだが。
他人の知識の切り貼りで斜に構えて見せる、という芸風を貫けば、まだ平和なのだが、五感の感受性が必要な劇評とか、よせばいいのにやるんだよな。
ところがこれが、超絶面白だった。スリリングだった。
ここまで頓珍漢であり得る、というある種厳粛な驚き。
勘九郎改め勘三郎を没後斬りつける、しかも全然ピントはずれ、なんてこともあった。
死人に口なしを狙うみたいでこれは後味悪かったね。

などと昼下がり書き飛ばしておいて、自分でも出来がちょっとなあ、いまさら福田じゃなあ、と思い一旦全文削除したのだが、今日経をのぞいていて、関連を書く気になったので、上記、再掲載する。

日経と、上のくだりとどう結びつくか。
正確には、日経そのものではなく、日経、のネット、に載っているFTの社説類。

これが見事に、凡庸。
筆致はちゃんと偉そうなのだが、内容が、床屋レベル。
日経、高値でカスつかんだな。
朝日が、気の利いた奴はみんなとっくに逃げていて残ってるのはプライドだけやたらに高い出来ねえじじいばかり、という話を聞いた。
日経大丈夫か、FTの社説を見る限り、まさに、「プライドだけやたらに高くて出来ねえじじい」が書いたのよね、ととなりのミヨちゃんも言ってるぞ。
しかしなんだ、本体の春秋も悲惨だし、買収したほうもされたほうもどっちもどっち、まあいいのか。


福田よ、FTなんかどうだ。辛嘲には切られるし、このままこの国でやっててもじり貧だぞ、お前には凡庸力という武器がある、FTはきっと水があうとおいらが請けあう。
仲介料3%でどうだ。