きのうのボブディラン30周年コンサートの番組は、秀逸だった。NHKBS。
トリビュートというやつだ。
いろいろ出てきたが、ニールヤングの存在感は圧倒的だ。
歌もさることながら、中間部のアドリブ、というんだろうか、例の調子で黒のレスポールから音をしぼりだす。
ディストーションだよ人生は、というかんじ。
しかし、こういうのを見ていると、テクニックというものは、音楽にあって本質的ではない、と、つくづく感じる。
よく、ニールヤングのギターをへたうまという人がいるが、確かにうまいとはいえないが、これをへたといえるか、どうか。
技術からいえば、そりゃ、へただが、あの、一本指でピアノを弾くような、ちょっと津軽三味線もはいっている、でも、歪んでるから音は壁状態、で、本人は、確信を持って弾きまくる、というあの姿は、真に英雄的だ。
かっこいい。
この人は、野郎に訴求する。
おやじの琴線に触れる。
シンニードオコーナーへのブーイングで、会場はやや騒然となっていたのだが、見事にかっさらっていました。
来週後半もやるようだから、楽しみだ。